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2007年01月06日

【No.036】ハードキャンディ

【No.036】ハードキャンディ

●11月17日鑑賞
’05/アメリカ/カラー/103分 
監督:デイヴィッド・スレイド 出演:パトリック・ウィルソン、エレン・ペイジ


 さて、暮れも押し迫り、2006年がいよいよ終わりである。皆さんにとって2006年はどんな一年でしたか。私は本誌の編集とコラム執筆に追われる一年でした。

思い起こせば昨年の年末、某印刷会社でヘボな制作マンとして働いていた私になぜか本誌の発行という新事業の一員にならないかとお声がかかり、右も左もわからないままこの未経験の分野に身を投じて約1年である。日をまたぐ深夜にまで及ぶ連日の編集作業に頭を抱え、ようやく印刷所へデータ納品完了の安堵もつかの間「あ、コラムがある。」と週末は次回のコラムに頭を抱える日々。しんどくはあるが、これを一年続けると多少の収穫はあるもので、以前クレームのおハガキを一通頂いた事をここで振り返ってたらこんなおハガキが。

 「批判があるうちこそ花だと思います。だから逆に読む方がいるという事実に目を向けて、感謝の心を育てましょ。」(那覇市・Kさん・25才・フリーター)

 今まで散々弱音を吐き続けているのを見兼ねてか、3つ年下の女の子にこう諭されるとは何ともトホホではあるが、たいへんありがたいお言葉であった。そういえば先日、弊社に求人広告の問合せ等に関係なく、コラムの出来が悪かったというご指摘のお電話を頂いたらしい。とうとうこのコラムも直接電話をかけてくる程熱心な読者を獲得するに至ったかと思うと、少々感慨深いものがある。

 来年もこのコーナーは続きますが、数少ないこれらご支援下さっている方々の声を糧にして日々精進していく所存でございます。

 さぁ、今年最後を飾る作品はアメリカ映画『ハードキャンディ』である。「赤ずきんが仕掛けるオオカミへのゲーム」というコピーがチラシ裏にでかでかとうたれている本作は14歳の少女ヘイリーを赤ずきん、プレイボーイのフォトカメラマン、ジェフをオオカミに見立て、密室で息詰まる攻防が繰り広げられるサイコスリラーである。

 出会い系サイトで知り合い、待ち合わせのカフェで初めて顔を合わせた2人は意気投合。そのままジェフはヘイリーを自宅に招き入れ、お酒も入り会話が弾む。いつしか酔いが回り、ジェフは気がつくとキッチン台の上に縛り付けられていた。彼は自分を監禁しようと企んでいたエイミーにまんまとしてやられたのである。赤ずきんが仕掛けるゲームはここから始まるのだ。

 まだあらすじ説明の途中だが、ここで皆さんに謝らなければならないことがある。先ほども触れたが、この映画は自宅の中という密室での2人の駆け引きだけで話が転がっていく。ポスターには「交わされる言葉を一つたりとも聞き逃してはならない」と注意書きまでされている。だから私は慎重に冒頭からの2人の会話を聞き逃すまいと耳を傾けていた。しかしどこからか話が途切れ、前に聞いてないフレーズが飛び出し、わけが分からない展開になっていた。要するに私は寝てしまったのである。この日はデータ納品が終わった翌日の平日で、仕事の合間に空いた時間を利用して観たものだから、前日の疲れが祟ってか、すっかり快眠に陥ったのである。したがって本作の感想を皆さんにお伝えできない事を大変申し訳なく思っている。ただ、雰囲気に関して言えば、そんなにあざとい演出もないし、ジワリジワリと神経を突き崩されるようで、会話をしっかり把握していれば、楽しめる作品になるだろう。

 こんなていたらくで2006年を締めくくるとは。そらクレームのハガキが来るってもんだ。


【No.036】ハードキャンディ
ボン評価は…
☆ おもしろい ○まあまあ △つまらない ×クズ
の4段階評価です。



Posted by イリー・K at 12:00│Comments(0)【は】
 
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