2009年07月20日
【No.082】さんかく山のマジルー/真夏の夜の夢

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’09/日本/カラー/105分
監督:中江裕司 脚本:中江素子、中江裕司
出演:柴本幸、蔵下穂波、平良とみ、平良進、和田聰宏
久々だったなぁ、桜坂劇場。
小誌が休刊に入ってからというもの、すっかり足が遠のいてしまい、実に9ヶ月ぶりの来場である。
この日は本作の先行上映も兼ねたおすぎ氏のトークライブであった。
メインが登場する前にまず、中江裕司監督とマジルーを演じた蔵下穂波が10分ほどトーク。ほどなくしておすぎ氏も交じり、蔵下は劇中で演じる口上を披露(多分初日の舞台挨拶、その他の場でもやってると思う)し、そのまま舞台から退散。披露中の蔵下を見守るおすぎ氏の笑顔は普段テレビで見せない暖かいものだった(と思う)。
そして監督と2人でメインのトークライブがスタート。
また例のごとく、昨今の日本映画に憂い、気に入らない映画はあっさりネタばらし(私にはどれも観る気がないモノだったから良かったが)。映画(特に昔のモノクロ映画)を観なくなっている最近の若者に嘆き、そして来場者の特典なのでここでは書かないが毒を吐き出していた。怖い顔つきで撮影現場では威厳を誇っているであろう中江監督もおすぎ氏の傍若無人な口撃にはタジタジの様子だった。
こうしてトークライブは終了し、ついに本作の上映へと流れた。
『ナビィの恋』、『ホテルハイビスカス』、そして前作『恋しくて』から2年。一貫して沖縄(及びその近隣の島々)にこだわってさまざまにテーマを変えてきた中江監督が今回描いたのはファンタジー。世嘉富(ゆがふ)島を舞台に古来より住む妖精、マジルーと少女の交流を軸として島にある騒動が巻き起こる。
ファンタジーとはいいつつも、我々がよく目にするハリウッド産やその他の国が模倣するVFXたっぷりなものではなく、手作り感があり、演者の力量に重きを置いた作りになっている。一言で言ってしまえば素朴である。それをマジルーの他、平良とみをはじめとするいつもの中江一座の面々が相変わらずの賑やかさで彩っている。
楽しいのはいいが、ただコメディ要素も素朴に見え、所々見るに堪えないものがあったが、最後の展開でそういうことならと無理矢理自分で納得させた。しかし”そういうこと”っていうのは作り手のあいだで禁じ手と、まことしやかに言われている手段に近いものではないのか。しかし本作はシェイクスピアの原作が元になっているから、おおまかな部分をなぞったということなのか。これを読んで何言ってるのかわからないと思うが映画観たらわかるよ。

ボン評価は…
☆ おもしろい ○まあまあ △つまらない ×クズ
の4段階評価です。
Posted by イリー・K at 21:30│Comments(2)
│【さ】
この記事へのコメント
いよいよ復活ですね。
早く昔のようにイラスト付きのが見たいです。
楽しみにしています。
早く昔のようにイラスト付きのが見たいです。
楽しみにしています。
Posted by TVA at 2009年08月03日 22:02
TVAもといpicnic様
お、気がつきましたか。
ということはしょっちゅう更新されるはずがない
旧ブログを訪れていたということですね。
私のファンはあなただけですよ。
これから地道にやっていきます。
お、気がつきましたか。
ということはしょっちゅう更新されるはずがない
旧ブログを訪れていたということですね。
私のファンはあなただけですよ。
これから地道にやっていきます。
Posted by ボン桜板
at 2009年08月12日 03:11
