2009年07月13日
【No.080】ターミネーター4

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’09/アメリカ/カラー/114分
監督:McG(マックジー)
出演:クリスチャン・ベール、サム・ワーシントン、アントン・イェルチン
シュワルツェネッガー(以後シュワちゃん)の大出世作として知られ、2作目ではそれを上回る出来で揺るぎないファンを獲得した。それから12年後、まさかの『T3』の公開。すっかり2作目で完結と認識していたファンからは散々な言われようだった。シュワちゃん年には勝てないだの、女型ターミネーターより前作の液体型の方が絶対強いだの。
確かに生みの親であるジェームズ・キャメロンの手から離れて、散々こねくり回された感はあったが、アレはアレで買ってたんですよ私としては。だって『T2』の壁を超えられないことなど誰の目から見ても明らかだったはず。やっぱり名作だもの『T2』は。それを分かりきった上で、フタ開けてあーだこーだ攻めるのはあまりにもかわいそうだよ。彼ら(制作者)にもそれを予期して尋常じゃないプレッシャーに襲われていただろうし。だからむしろホメてあげるべきでしょう。私としては敢闘賞をあげたいな。ま、『T2』には遠く及ばないけどね。
そんなこんなで賛否両論入り乱れて結局”失敗作”として闇に葬られてから6年がたち、いよいよ誰からも望む声を聞かれない『T4』のお出ましである。
前作まで「審判の日」をいかに食い止めるかがおおまかな筋だったが、結局起こってしまい今作はそれ以降の話。悪夢が現実となった世界でのジョン・コナーの奮闘が描かれる。背景は前3部作のオープニングでチラっと触れていた世界。あそこで見えなかった前後左右が徹底的に描写される。いたるところに鉄骨のT-800(シュワちゃん型)がウヨウヨいるのに加えて、我々にはまだ見ぬ未知のマシーンが続々登場する。「なんでそんなの造るんだ」というようなファンが喜ばないのもいたりするが。ま、喜ぶのはやはりCGシュワちゃん(顔だけ)の登場シーンか。あそこの否応ない盛り上げ方といったらない。私も一瞬だけアドレナリンが分泌された。あと、T-800に対する人間の応戦の仕方。長年やってたら免疫がつくというものだろう。やけに冷静沈着であっさりした印象だった。1作目で登場したのは1体だけで、ひとたまりもなかったのにまぁ倒れるわ倒れるわ。そんな爽快感もあってか私には楽しめた一作だった。シリーズ上の細かいツッコミは抜きにして。
今作を含め、新3部作として制作されるらしいが旧3部作での「”審判の日”阻止」という一貫した主旨がどう変わっていくのか。今作でははっきりされていなかったが、やはりここまで来たら”戦争の集結”しかないだろう。それに向かってどう進んでいくのかファンの皆様、一緒にあたたかく見守ってあげましょうや。

ボン評価は…
☆ おもしろい ○まあまあ △つまらない ×クズ
の4段階評価です。
Posted by イリー・K at 23:30│Comments(0)
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